伊香保温泉(2日目)
伊香保温泉ひとり旅、2日目の記録。
7:30、朝食。
温泉卵を期待したがなかった。
キャベツとわかめの味噌汁(そういえば昨日の夕飯に出た筍とわかめのスープ、美味しかった)、ごはん、納豆、海苔、ひじき、かりかり梅、切り干し大根、鮭の切り身、昆布など。
食事が広間の時浴衣を着て行くのはマナー違反かしらと思いながら浴衣の上に羽織着てるしこのあと温泉にもう一度入るからいいか、ということにする。
部屋に戻ってまた少し寝る。
寝てばかりがいちばんの贅沢。
9:00になって温泉に入りどたばたしながら支度して、荷物を預けて水沢観音へ。
ちっとも興味がなかったが、原美術館も小林かいちの美術館も定休日だったので結局水沢観音まで歩くことにしたのだ。
大きな岩が御神体の榛名神社は気になったが乗り換え含めて片道1時間半と聞いて諦めた。
天気がものすごくよい。
空気が澄んでいる。
石段の中腹にある旅館を後にして下まで下ってゆくと、もうすでに観光客の姿がちらほらいた。
ある家族連れは365段ある石段の一段目はどこなのかともめていた。
▲水沢観音まで徒歩で向かう道中
朝食をとってすぐにお腹が減るたちなのでそのへんで湯の花まんじゅう(110円)を買う。
至って普通の味。高く感じる。
お姉さんが無愛想だったのも悲しい。一人旅で対面する人間が癖があると地味に堪えるものがある。めんどうくさいものだ。
途中すすきがたくさん生えていて20年ぶりくらいに指でつまんでみた。
狐のしっぽに見立てていたことを思い出すなど。
50分くらい歩くと水沢観音についた。
手前に大きな黒い犬を飼っている大きな家があって、その犬は永久に吠えていた。怒号がやまびこしていた。
水沢観音の入り口は八百屋とよくわからない民芸品を並べた出店があった。
お茶屋のおばさんの呼び込みが久本雅美似の声で巧みであったが何も買わなかった。
ここは六角堂という変わった建造物があって、
「地獄道、餓鬼道、畜生道、修羅道、人間界、天人界の六道を守る地蔵尊を祀り、六道輪廻の相を表しております。 回転する地蔵尊を左に3回廻して、あなたの真心の供養を望みます。」
なのだそうだが自意識に負けて眺めるにとどめた。
本堂の鐘を鳴らそうとして綱をひいたがなんと鐘に触れない場所に吊ってあった。脳裏に不運の二文字が浮かんだがすぐに別な綱をにぎって鐘を打ち鳴らした。
簡易な山登りをするような格好をした女の人が颯爽とお参りして颯爽と去っていき、こういうひとはわたしのようにぐずぐずしておらず行き先をきちんと決めてまっしぐらに進んでいるのだと思った。
▲なぞの魔除けのキャラ
不甲斐ないしお腹も減ったので考えるのが面倒ゆえこのへんの大手である大澤うどんに入る。
楓のセットにした。1400円くらいでうどんと塩でいただく大きな舞茸の天ぷら二つとオクラの天ぷらひとつ。
麺はやわらかめで美味しかった。
うどんに乗っかっている椎茸は甘い味つけだった。
▲舞茸うまし
食べ終わってハッとするとウールのズボンの左脚の左面にくっつきむしではないが植物の破片がたくさん突き刺さっていてトイレで抜き取る必要があった。
流していいかわからなかったのでトイレットペーパーに包んで汚物入れに隠した。
バスが出ていたので榛名登山口まで戻り歩いて石段へ。
酒屋に行ってにごり酒の一升瓶とぐんまちゃんのワンカップを土産に買った。
カフェかしらと思って寄った「やまのは」さんが大当たりで、本とかわいい群馬のお土産を売っていた。
みうらじゅんの「「ない仕事」の作り方」と笹井宏之の歌集「えーえんとくちから」、木工作家のうだまさしさんのカッティングボードを購入。
しめて6000円強。いい買い物をした。
旅館に預けていた荷物を引き取り、バスが来るまでの1時間半、石段半ばの奥まったカフェで本を読んで過ごす。
珈琲とガトーショコラ。おかわり珈琲。
しめて1200円。
頼むから客の前で店員同士でもめないでくれと思う。
だいたい店員同士でもめてる店は二度と行かない。
▲ガトーショコラは濃厚で美味だった。
▲ねこ好きなのだろうか
バスが来てまた上里PAくだりにとまる。上りと下りで内容は違って当然だよなと思いつつやけにおなかが減っていたのでチーズ棒を買う。
新宿に着いたらまっすぐ帰ってすぐ眠るのか事故で遅れているらしいこのバスの中で眠ってしまっていっぱいひっかけて帰るのか。
まだ決めてはいないが、ひとまず了。